京都比良山岳会
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活動記録 > 2005年
[No.2739] 八ヶ岳


【日程】2005年12月28日(水)夜〜12月31日(土)
【参加者】4名
【記録】47期 C.O.
当初はMリーダーのもと槍ヶ岳を計画していたが、リーダーが参加できなくなったため、Nリーダーのもと行き先を八ヶ岳に変更した。

■12月28日(水) 
21:00烏丸御池、2:00美濃戸山荘駐車場(幕営)

12月の異例の大雪から推測して八ヶ岳もさぞ積雪が多いと想像していたが、いざ美濃戸口に着くと雪はあるが、せいぜい足首程度。しかも冬の八ヶ岳人気からかなりの入山者があるようで美濃戸口からの林道もしっかり雪が固められていた。この程度の雪道ならSさんの四駆では屁でもない。というわけで歩けば1時間かかる林道を車でかっとばし美濃戸山荘まで入る。雪は少ないがさすが八ヶ岳。外気温はマイナス15度。Nさんの4人用テントを張って寝たが、霜が顔に落ちてくるはでかなり寒い夜をすごした。

■12月29日(木)晴 
8:15美濃戸山荘、10:30赤岳鉱泉(テント設営)、12:00テント場発、12:20ジョウゴ沢、15:30テント場着

快晴!空は雲ひとつない青空、目の前に広がる阿弥陀・赤岳の山並みが銀色に輝いている。雨女Kと晴れ男Sの対決はSさんの勝利でした。山荘からベースキャンプ地である赤岳鉱泉に向かう北沢ルートを行く。何度か橋を渡り返して進むと赤岳鉱泉に到着した。テント設営後、アイスクライミングの練習のためジョウゴ沢に向かった。先陣なし、日当たり良好の好コンディションだった。Nさんのバイルと自分のピッケルを使い、トップロープで確保して5メートルほどの氷壁を何度か登った。本格的なアイスクライミングからすればほど遠いが前爪のけり込み方や氷の感触を体験でき有意義だった。早速3人の間でアイスバイル購入計画の話が持ち上がった。

■12月30日(金)曇
6:20テント場発、7:05行者小屋、9:30-10:30赤岳・頂上小屋休憩、10:50赤岳展望荘、11:50行者小屋、12:20テント場着、13:30テント場発、14:00ジョウゴ沢、15:30撤収、15:50テント場着

Sさんが体調不良のためテントキーパーとなった。テント場からアイゼンをつけ、Nさんを先頭に、O、Kの順に赤岳に向かって歩き始めた。乗鞍方面の空は明るいが、あいにく八ヶ岳の空は曇り空だった。中山乗越を経て行者小屋へ行き、文三郎尾根を登った。樹林帯途中でハーネスを装着した。しかし周りを見るとハーネスなしで歩いている人がほとんどだ。「普通ハーネスはつけないねー。きっと主稜を登るのかと思われるよ。」とNさん。案の定何度かそう尋ねられた。樹林帯を抜けると冷たい風が頬をなではじめる。コース自体はアイゼンをきかせて確実に進めば、それほど難しくはないが、途中何度か強い風が吹き、バランスを崩しそうになり怖かった。やがて稜線にでるとピークに到達するまで岩場の登りが続く。金毘羅アイゼントレを思い出しながら進むと、割とあっけなくピークに到着した。頂上小屋のストーブは本当にありがたく、一本どころか1時間ほど長居した。凍えきった指先も復活した。帰りは地蔵尾根を下るコースをとった。頂上小屋から展望荘までの稜線を進むが、ここも鎖が張り巡らされているので慎重に進めば問題なし。ここから地蔵尾根を下った。地蔵尾根下山途中の鎖場で、デジーチェーン使って鎖からセルフビレイをとり、鎖の繋ぎ目でカラビナを2枚つかって付け替える練習をしたが、操作が慣れていないせいでかえって怖かった。テント場に早く着いてしまったので、昼からはまたまたジョウゴ沢でアイスクライミングの練習をした。昨日と晴天と違って曇り空のためじっと待っていると体が冷えて寒かった。テント場に戻ると、4時の天気予報に間にあったのでKさんが天気図を取った。最終的に等圧線を書き上げたのはさすがと感心した。

■12月31日(土)晴
7:20赤岳鉱泉発、8:30美濃戸山荘駐車場、12:30京都着
この日も快晴。なんで昨日晴れてくれへんかな。Nさん以外はアイゼンをつけて歩き、駐車場まで1時間ほどで到着した。入浴を予定していたが、朝っぱらから営業しているところはなく、そのまま京都に直行。高速の渋滞もなく早々と京都に着き解散した。

【感想】47期 C.O.
金毘羅で計3回のアイゼントレ、またYさんにも時間を割いてもらって花背で雪上訓練をしたものの、本格的な冬山は初めてだったのでかなり不安だった。赤岳へ向かう文三郎尾根で、強風のためバランスを崩しそうな時、手が凍えてめげそうになった時支えになったのは、前を行く長野さんの的確な指示、山行経験豊富な寒川さんが後ろにいてくれたことだった。本当に心強く思った。来年は槍か赤岳主稜か。ジョウゴ沢で味をしめたのでアイスクライミングもおもしろそうだ。またまた欲がでてきた。

【感想】46期 K.N.
今回のメンバーはアイゼン歩行,体力とも八ヶ岳を登るには十分だった。今後は,もう少し厳しいところも挑戦したいですね。


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