京都比良山岳会
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活動記録 > 2006年
[No.2754] 装備点検会


【日程】2006年4月9日(日)
【参加者】38名
【天候】曇り
【場所】荒神橋西詰・鴨川右岸河川敷

【報告】17期 M.M
装備点検会参加者は10時集合。ジョギングをする予定の人は、先に来て、すでに出発していた。恒例のテントを張って並べ、点検と風を通す。ジョギングメンバーも戻ってきて、ザイルの点検のあと、Mさんを講師として、ザイルワークのインドア講習を行う。
今までの装備点検会でも、ザイルの結び方等の講習は行っていたが、今回は、岩の経験がない人でも、山行中に事故に出遭った時、力を合わせて負傷者を動かすやり方等、木の枝にザイルとカラビナを通して、支点を使って引き上げる方法を具体的に教わった。 「5人で歩いていて、一人が10m下の垂直の崖に落ちて骨折した場合で、なぜかメンバーのうちザイルを持っている人がいた」という設定で、負傷者モデルはOさん、来年は演技力を磨いて欲しいと思った。
一本のザイルに、等間隔に結び目を作ると、西部劇の首つりロープみたいで誰かつるしたくなってしまうのだった。
講師がやると、あっという間に出来上がるザイル操作だが、実際やってみると、結び目が出来るはずなのに、手品のように解けたり、大変である。こんな人には出来るだけ助けを求めない方が良いと思うが・・
上達の極意は、何度も繰り返して家で練習することだそうです。
そんなこんなで、しっかり勉強も入れて春の装備点検会は終わった。
12時から
懇親会に移る
装備点検会を終えて帰った人5名、2時過ぎに36キロの山岳マラソンを終えて飛んできたKさん。久しぶりのN一家を含めて、大人35人、子供4人の大宴会となった。3時頃、切り上げ、有志は、鴨川河川敷で、花見の2次会をしたもようであった。
【ロープワーク講習会の報告】43期 H.M.
今回のロープワークは「クライミングなんてやらないし、ロープなんて関係ない」と思っている人が対象です。夏の北アルプスの一般登山道でも岩場ややせ尾根は出てきます。比良山でも山中で捻挫して動けなくなることもあります。難所の安全な通過と不測の事故へのセルフレスキュー能力は山岳会員と一般登山者の大きな差です。少しずつ覚えていただければ幸いです。
【練習課題】
  1. ロープ中間部分の結び方
     ロープの末端を体や木につなぐ際の結び方はたびたび習っておられると思いますが、ロープの中間にループを作る結びもいろいろと役立ちます。 インライン・エイトノットの使い方
    1. インラインエイトノットを50センチおきに作れば、簡易縄ばしごができます。リーダーが上端を固定して難所の登下降のお助け紐に。
    2. ごく短い難所なら、一本のロープに数名がハーネスを連結。順次登る後続 を、リーダー一人で確保できます。
    3. 転落者に末端を結んで、安全地帯まで大勢で引き上げる際の持ち手として活用できます。スリングを使ったり、ループを大きくすれば肩を入れて引けます。(カラビナでの折り返しやマッシャ―による戻り止めを使えばより楽に確実に引き上げが可能)
  2. スリング+安環付カラビナの使い方
    1. 簡易ハーネスを作る
      120cmテープスリングを使ってシートベンドで固定する(チェストハーネス・シットハーネス)。
      簡易ハーネスを作ると、フィックスロープを登高する際のセルフビレイや転落者を引き上げる際のロープとの連結が簡単で安心です。
    2. その他の用法
      立ち木や岩角への支点作り。負傷者搬送の際のもち手。負傷者をツエルトなどでくるむ道具。負傷者を担ぐ際の背負い紐などに使えます。 
    3. メンバーが多ければ、スリングをつなぐだけで補助ロープの代わりのお助 け紐ができます。(120センチを5人が2本づつ持参すれば12メートル のスリングの縄梯子が完成)
今回はマッシャー(クレムハイストやオートブロック)や末端の結び方は練習できませんでしたが、忘れないうちにまた練習しましょう。7月2日(日)は京都府山岳連盟の遭難対策室内講習会もあります。「骨折や裂傷、捻挫等の応急手当」「三角巾の使い方」「テーピングの方法」などを計画していますので、是非ご参加ください。

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