京都比良山岳会
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活動記録 > 2006年
[No.2763] 熊野古道と温泉(ツヅラト峠越えと大雲取越え)

【日程】2006年5月3日(水)〜5日(金)
【参加者】会員5名 非会員3名
【行程】
3日
JR紀勢本線梅ヶ谷駅10:25ーツヅラト峠登り口11:30―11:55ツヅラト峠12:40―山ノ神13:00―志子13:20―紀伊長島駅14:45―ホテルなぎさや17:05
4日
青岸渡寺9:10―那智高原9:55―登立茶屋11:05―舟見峠(茶屋跡)12:00〜12:45色川辻13:15―地蔵茶屋後15:00―越前峠16:00楠の久保旅籠跡17:25―円座石(わろうだいし)18:00―小口、民宿百福18:30

5月3日 晴
今日の行程は、約8キロのツヅラト峠越えです。伊勢神宮から熊野三山へ通じる伊勢路のごく一部です。梅ヶ谷駅を出ると眩しいくらいの快晴で、さわやかな風が吹き渡り最高の気分です。
大内山川沿いに県道を歩き栃古橋を渡り林道に入り、やがてツヅラト峠登り口に着きました。杉木立の中をジグザグに登って行くと視界が開け、ツヅラト峠に着きました。 眼下に熊野灘の真っ青な海が広がり感激でした。休憩所の東屋で昼食を摂りました。女性の方々から、おかずやデザートまでご馳走になり、ありがとうございました。 休憩を終えて下りだすと石畳の道になり古道は林道となり、ブロックで作った館の中に石が祭ってありました。これが、山ノ神だったのです。橋を渡るとアスファルトの道を延々3キロ歩き、紀伊長島駅に着きました。紀伊勝浦駅から迎えの車でホテルなぎさやに到着です。
5月4日 曇り
タクシーで青岸渡寺本堂前まで登り、那智の大滝と三重の塔をバックに写真を撮った後、いよいよ大雲取越えへ出発です。熊野古道最大の難所とガイドブックに書いてあるコースです。
鐘楼横から苔むした石畳を登り始めました。Nさんの体調が悪く、那智高原公園まで、コースタイム30分のところ45分かかりました。登立茶屋跡を過ぎたあたりから、前を行く人との差が広がり、Nさんと私が舟見茶屋跡に着いた時には、皆さん食事を終えており、Nさんと私は後から行くことになり、先行グループと分かれました。舟見峠からの下りは「亡者の出会い」と呼ばれており、山で餓死した者が「ダル」と言う悪霊になって旅人に着くという良い伝えがあります。
地蔵茶屋跡まで下ると立派な休憩所完備なのに、そこから先が分かりません。Nさんのルートファインティングで古道に戻り、急な上り坂をゆっくり登り、最高地点の越前峠に着きました。後は下りだけだと思いきや、苔むした石段は滑りやすく長く感じられました。ここは『同切坂』と言い、最難所だそうです。途中、行き倒れた無縁仏を祀ったお地蔵さんが数多くありました。やっとの思いで円座石が見えてきました。歩き出してしばらくすると、KさんとIさんが出迎えてくださり、ほっとしました。お二人の案内で民宿に着いた時は、暗くなりかけていました。

5月5日(木)
今日はバスを乗り継いで、志子から熊野川ウォータージェットに乗船し、瀞峡巡りをしました。太古の滝が岩を浸食して、滝壺の連続して廊下状になった所をジェットスキーを大きくしたような船で観光しました。両岸迫る奇岩が圧巻でした。
新宮には、バスで12:10に着いてから、特急スーパーくろしお32号の出発時刻15:47までの間、新宮市内観光をしました。
タクシーで熊野速玉大社に行った後、徒歩で浮島の森、徐福公園に行きました。徐福というのは、小説『始皇帝』を読んで知ったのですが、役2200年前、始皇帝に仕え、その命により不老不死の妙薬を求め、舟500隻で熊野に渡来したと伝えられています。始皇帝の命には服さずに、日本に定住して、土地を拓き、農耕、漁法、捕鯨、紙漉き等の技術を伝えたと言われています。
徐福伝説は各地にあり、歴史ロマンを感じるのは私だけではないと思います。今回文献に目を通したお陰で、大変有意義な旅になりました。

【リーダー所見】2期 M.N.
5月の連休に熊野古道に行くのは、今年で4年目。和歌山側から二回、奈良側から一回、今年は三重県側、伊勢路から入った。近鉄を利用すると、現地へ早く入れることに気づく。
一日目を半日コースにして、二日目をメインにする。メンバーも、元会員などを募って8人と、タクシーの利用の場合など都合良くて、足並みも(?)揃ったメンバーになった。5月の連休三日間は、まれに見る良い天気で、ラッキーだった。
帰京して二日目に、和歌山県に大雨洪水注意報が出た。
今回、リーダーの体の調子が悪く、メンバーに迷惑を掛けたことをお詫びします。


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