京都比良山岳会
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活動記録 > 2006年
[No.2790] 読図例会:白滝谷〜琵琶湖バレイ〜キタダカ谷

【日程】2006年10月21日(土)
【参加者】3名
【天候】晴れ
【コースタイム】坊村8:55〜夫婦滝分岐11:10〜無名峰12:30〜白谷リフト13:30〜汁谷13:50〜15:00キタダカ谷堰堤〜木戸15:30〜志賀駅15:50(解散)
【定位ポイントの設定】
明王谷林道7箇所、白滝谷下部(夫婦滝まで)3箇所、白滝谷上部(オオカミ谷出合まで)3箇所、無名峰周辺4箇所、琵琶湖バレイ周辺3箇所、キタダカ道6箇所
以上26箇所のポイントを無雪期、視界良好、初見という条件で同定していく課題とした。
【記録】48期 J.U.
 明王谷林道は地形観察の練習課題であったが牛コバまでを全員順調にこなす。  白滝谷下部ではクルシ谷出合はクリアしたが、白髭淵の巻き道ポイントは類似地形に錯誤ののち修正クリア。夫婦滝上の分岐は難なく同定。
 白滝谷上部は狭い谷間で見通しが悪く難しい課題であったが、足を使ってうまく処理した。特にオオカミ谷出合は目立たないところだが、今日の行程ではもっとも重要なポイントである。とはいえ本日の参加者はレベルが高いので全く迷うところなく同定。
 送電線の直下でOが「送電線がそろそろ見えるはずですが…」???樹林で見通しが悪かったのも影響したのかもかもしれないが頭の上というものは意外に見えにくいところだろう。それにしてもOの定位間隔は鋭い。途中で横切る送電線巡視路は初心者が誘い込まれやすいところだが、これもアッサリと見破られてしまう。しかし1080m無名峰は少し集中力を欠いたのか北西50mのニセピークに錯誤。
 蓬莱山との間の最低コルは東よりにはずしたが修正クリア。上坂はこれで3度目だが3度とも取れない。釈迦谷に落ちる支稜のほうが大きく、蓬莱への主稜線が支稜から派生する形状になっているので、ある程度下ってしまわないと地形が把握できないためだ。ここは修正クリアでやむを得ないところ。釈迦谷途中の三俣も少し地図に表れない細かい地形が含まれていたがクリア。
 登山道に戻り、琵琶湖バレイ周辺からクロトノハゲまでは簡単にクリアしたが、キタダカ道に入ると樹林に視界を遮られて天狗杉前後の2箇所はGPSを使う以外に同定は不可能と思われた。あとはキタダカ道後半の課題(堰堤、分岐、送電線)を問題なく同定して木戸に降りた。
 今回の読図例会は無雪期の比良山系としては中級以上の設定にしたつもりだが、小さなロストはあったものの冷静に修正し、登山行動としてはほぼ満点に近い内容と評価できる。参加者にはやや物足りない企画であったかも知れないが、積雪期になればさらに面白味が増すので、また多くのエリアを開拓していただければ幸いである。
 なお、理事会で確認されると思われるがOさんがこれで新人カリキュラムを修了されたようなので、今後さらに精進されることを期待し、この場をお借りして祝福を申し上げたい。


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