京都比良山岳会
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活動記録 > 2007年
[No.2817] 花巡りハイキング−早春の花を探しに−金剛山


【日程】2007年4月22日(日)
【参加者】計11名
【天候】曇りのち小雨
【コースタイム】
7:00 近鉄京都駅(集合)
7:17 出発(近鉄急行)橿原神宮→尺土→御所(タクシー)→北窪
9:10 北窪 出発
9:34 橋本院
10:00 高天原神社
11:00 休憩
11:50 水越峠との分岐
12:05 葛木神社
12:25 大日岳
12:50 湧出岳
13:00 展望台(昼食)
13:20 出発
13:40 ちはや園地
14:15 ロープウェイ山頂駅
15:00 転法輪寺
15:30 休憩
16:00 千早神社
16:20 金剛登山口バス停
16:29 出発(バス)
17:16 富田林 出発(近鉄急行)古市→橿原神宮→近鉄京都駅
19:17 近鉄京都駅(解散)

【記録】
天気予報は良くなかったのに、電車から二上山・大和葛城山・金剛山が見え嬉しくなりました。御所からタクシーに乗り着いた北窪には段々畑があり、その間の道を登っていくと直ぐに橋本院に着きました。お庭には八重桜やシャクナゲなどたくさんの花が咲いていました。緑色の花びらの桜があり、こんな色は初めてと大喜びになり、またお寺の人に教えて頂きミズバショウを見に行きましたが、こちらは葉が大きく伸びていて可愛くなかった。高天原神社へ行く道で、いっぱい咲いていたゴヨウアケビ・ハタザオの名前をN彦さんに教えて頂く。道端の小川に白い花があり、これもハタザオ?と聞くと、S原さんが、それはクレソンの花だと言われ、スミレサイシンの花も食べられると教えてもらいました。皆さん花好きの人ばかりで、花の名前を聞くと誰かが教えてくださいます。高天原神社から高天滝を通り郵便道に入ると杉林の地道になり、リーダーは花が少ないと思っておられたのに、トキワイカリソウや咲き始めのシャクナゲがあちこちに見られ、花の観察と写真を撮るのに夢中になりました。私は濃いピンクのトキワイカリソウしか見たことがなかったので、清楚な白花が良かったです。水越峠との分岐から稜線に出ると、開けた場所から葛城山が見え、平らな道を進み階段を登ると葛木神社に着きました。参拝して記念写真を撮って頂いてから、私は皆さんと別れてH史さんに同行して大日岳を往復しました。転法輪寺のお守りの鈴が買いたくて行きましたが、コンパスの違いか?H史さんについていくのは大変でした。湧出岳の三角点は何もない所で、直ぐに展望台へ下り皆さんと一緒に昼食を頂きました。目の前の木にヤマガラが2羽、枝から枝へ飛び交い、私には遊んでいるように見えました。金剛山は人が多いので慣れているのでしょう。ちはや園地の星と自然のミュージアムで、シャクナゲ道にキクザキイチリンソウとシラネアオイが咲いている写真があり、そこに行くことに皆で決めました。残念ながらシラネアオイは蕾でしたが、斜面に咲くキクザキイチリンソウは一面白花の奥に青い色の花もあり素敵でした。ロープウェイ山頂駅で、小雨模様なのでリーダーがロープウェイで降りますかと聞かれたが、皆さん考えたすえ全員で歩いて降りることになりました。金剛遊歩道に入るとブナの大木の林に霧がかかり幻想的になり、ここでも初めての白い花を見つけました。帰ってから調べるとシロバナネコノメソウで、良い花を見られて良かったと思いました。文殊岩屋を見て着いた転法輪寺は樹齢300年のシダレザクラやイチイの大木がある古いお寺です。国見城跡まではブナやスギの大木を見ながらの楽しい道が、下りの千早本道からは階段だらけの道になりましたが、斜面にはニリンソウが咲き始め、見るとほっとしました。N彦さんが、トリカブトとニリンソウの見分け方、斑点のあるのがニリンソウで食べられますと話された。千早神社では大木のアセビの花がきれいでした。千早城跡を通り、予定の時間に金剛登山口バス停に着きました。花が大好きな私には楽しいコースでした。皆さん色々教えて頂きまして有難うございました。
【今回見た花】
シャクナゲ(咲き始め) エビネ ミズバショウ ゴヨウアケビ ハナイカダ ハタザオ ヒトリシズカ クレソン キランソウ クサイチゴ トキワイカリソウ(白花) カンアオイ ショウジョウバカマ ミヤマカタバミ カタクリ コブシ ヤマシャクヤク(蕾) エイザンスミレ キクザキイチリンソウ シラネアオイ エゾエンゴサク フクジュソウ シロバナネコノメソウ ネコノメソウ ハルトラノオ ニリンソウ チゴユリ アセビ

【感想】H.K.
 「樹氷の山金剛山」登ってみたい憧れの山でした。今回参加しようと思いついたのも冬の下調べのような軽い気持ちでした。
ところがどっこい、山野草の多いこと、上り口の橋本院だけでも珍しい緑の桜(御衣黄)水芭蕉、白のイカリソウ、シャクナゲ、その他色々たくさんの花に触れることができました。先に進むことはなかなかです。雨模様の中花をめでながら葛城神社へ食事後の高山植物園はまたまたびっくり花の種類が多くまた群生しているのがみごとです。色々な所で色々な花を見てきましたが、種類の多さ、又群生している花数の多さは初めてです。樹氷の山から花の山へと認識を新たにしました。樹氷の山は、いつか登ってみたい宿題です。

【感想】Y.T.(非会員)
30数年橿原市に住みながら、又、我が家からいつも眺めておりますのに、山岳信仰と樹氷の山としか考えられなかったのですが今回例会に参加させていただき、悠久の歴史に彩られた金剛山。自然にひっそり見守られながら咲いている山野草。芽ぶきの木々の間からは山桜、こぶしの花と心打たれました。帰りまして少し調べてみましたら、春夏秋と300種以上の山野草が楽しめると知り近々又登ってみようと思います。リーダのY本氏始め会員の皆様大変楽しい山行をご一緒させていただき感謝いたしております。ありがとうごじました。

【感想】M.K.(非会員)
 「予想した金剛山のイメージ以上にすばらしい山でした。やはり、決め付けはいけないですね。なんでも経験しての評価をすべきと痛感。金剛山にお詫びの意味でさっそく、金剛山の本を買い、通勤途上で読むつもりです。」

【金剛山感想】40期 K.N.
 歩幅に合わない階段が空に向かって延々と続く中、小さな山の花々が次々と現れては、私の目を楽しませてくれました。
 イカリソウ、ショウジョウバカマ、ミヤマカタバミ、カンアオイ・・・おかげでしんどさが半分になりました。ちはや園地では、カタクリ、シラネアオイ、キクザキイチゲなどのお花畑が見事でした。
 帰りは文殊岩屋の文殊様にこれ以上ボケない知恵を授けていただき、転法輪寺では、末永い健脚を願って小さな鈴(鐘か?)を二つ買いました。一つは自分に、もう一つはいつも山渓ジョイをただ読みさせてもらっている、職場の同僚へのお土産です。
もやにつつまれたブナの巨木を見上げながら、再び長い階段をたどって下山しました。  春の花を存分に楽しみ、心身共にリフレッシュできた大満足の一日でした。

【金剛山感想】K.Y.(非会員)
比良の麓にあって、金剛山行きはなかなか機会を見出せませんでしたが、今回京都比良山岳会のお誘いで参加させて頂きました。ありがとうございました。
山野草の名前と現物は、なかなか覚えられません(Y本さんに何度も 説明頂いてはいるのですが)。吸収力は確実に落ちていることを実感させられております。
しかしながら、今回、緑の桜 , カンアオイの花は、初めてでしたので、 非常に印象に残っております。知るは喜び , 楽しみと、何方が申しておられましたが、ここへきて、やっとその心境の入り口にたどりついた感が致します。
頭のほうの吸収力は落ちていますが、どうゆう訳か肝臓の吸収力は健在です。これも日頃の賜物でしょうか、おいしい"酔心"を頂きました。本当にありがとうございました。

【感想】25期 K.J.
 花巡りハイキングー早春の花を探しにー 金剛山のタイトルのごとく、今例会私はその名に恥じない様にしっかり"花"を巡って、探して、訪ねて来ました!!! 今日は歩く道中の道端の小さな雑草から可憐に咲き始めた色とりどり沢山の種類の山野草達に感謝と感激の連続でした。この日の天気は午前中が曇り空で、午後から小降りと云った雨のお陰で、春先のホコリや乾燥、汚れからシャットアウト出来て、草花は湿潤で生き生きし、花園は明るく元気に咲き乱れていました。新緑の植物の精気みなぎる生命力に感嘆しつつ、ひたすら携帯のカメラのシャッターを切りまくった幸せな時間の連続で、二重丸の愉しい愉しい例会でした。この例会を企画して頂いたY本リーダーに又…感謝致します。そして…恒例の反省会では早、来年の山行候補地が次々と飛び出し、今年もまだ半分も済んでいない段階ではありますが、来年も又…絶対よろしくお願いします!!って云う心境でいますので、今はまだまだ軟弱な私の脚力を少しでも上昇させるために…その時に照準を当てて、今から少しずつ自分也に頑張りたいと思っています。

【感想】25期 T.S.
Y本さんリーダーの例会も半年で、5回目になります。
例会に参加するたびに、新しい発見があり、いつの間にか楽しみになっていました。今回金剛山は2回目ですが、頂上付近一帯が公園になっていて、いろんな花が出迎えてくれました。なかでも、カタクリの大群落は、華やいでいて、うつむいた花を下から見る事が出来るレイアウトは、心憎いほどでした。
また、ひっそりと咲いているヒトリシズカやハナイカダやイカリソウなど、文献ではおなじみでも、実際に見るのが初めてと言う花と出会えて楽しい一日でした。

野の花に 心うばわれ ゆく道の 金剛目指す 郵便道かな
H.Y.

【金剛山感想】36期 Y.T.
雨が心配でしたが、一時の小雨で済み良かったです。後で調べてみたら、昔この道は高天寺から葛城第21経塚に参る行者道で、高天道と呼ばれていたそうです。昭和になって郵便道と呼ばれ、実際に郵便物を上まで運んでいたとのことです。それにしても最後の階段はきつかったです。
展望台からは「西に和泉山脈へ連なるそうそうたる山並み、南に吉野・大峰の連山まで一望のもと」のはずでしたが、遠くは雲の中でした。確実に雨の予報だったことを思うと、よく見えたほうです。確認したかったのは大峰の山上ヶ岳・稲村ヶ岳・弥山、高見山地の明神岳、十津川の護摩壇山・伯母子岳などです。機会があればまた登ってみたいです。
【感想】N.Y.
正直、登るまでの「金剛山」は私にとっては未知の六甲山&愛宕山亜種?でした。ケーブルや植物園があるのは同じですし、古い歴史を持つ葛木神社の境内をもっているのは愛宕山と似ています。やはり、私としては「上のちはや園地のシラネアオイとキクザキイチゲが見られたらいい!」くらいに考えていました。
当日、Y本N雄リーダーの蓼科例会以来のK西さん・Tさんとご一緒できるのは楽しみでした。それともうレギュラー・メンバーと言っても許されると思うのですが、S原さん、N田さん、J農さん。S原さんは今回も図書館で借り出した野草図鑑を持参しての参加。J農さんは携帯のカメラのモニターを見た時間はものすごいのでは?「写真とっても花とるな」を地で行きました!
N田さんには今回は郵便道が植林の中を登ると知っていたので、きっとキノコが多量にあって忙しくなるだろうと思っていたのですが、今回もあまりなかったようです。一度キノコだらけの山を探してみます!
私は、K城さんがこの葛木神社の神主さんの末裔であることを知りませんでした。歴代の神主の「ご廟」の前で打ち明けられたのは迫力がありました!彼女にはご先祖参りだったのですね。例によって、私の息子ことH史さんは毛勝山例会が雨のため中止になって急きょの参加。「何かたくらんでいるな!」と思っていたら、やっぱり昼食時間前に「ちょっと大日岳に寄ってきます!」といってK城さんと本当にちょっと行ってちょっと帰ってきました。
そして、いつものように花好きのK堂さんと酒好きのY島さん。「なんでY島さんが花の例会に?」と失礼な思いをしたのですが、その疑問は反省会で十二分に納得出来たのでした!今回の花の写真はすべてK堂さんのカメラでとってもらったものです。さすがにキレのいい写真です。いや、腕を讃えております。いつもながらありがとうございます。彼は今「エコ」に凝っていて、失礼、関心があって、私と話すときはいつも真剣です。環境問題には敏感です。
T野さんは、私の例会にはもういてもらわなくてはならない存在となっています。リ−ドのキャリアは抜群です。登るときに誰も気づかなかった隊列の最後尾の遅れに気づいて指摘したのも彼でした!さすがです!(後ろにいた私は自分の後ろなのにまったく気が付きませんでした!)
さて、金剛山の私の最終的な感想ですが、「金剛山、ごめんなさーい!」です。K堂さんと同じ思いです。北山にも植林の中の上りは多いのですが、道中にこれほどの花があるところを私は知りません。そのうえに群落のスケールが大きいのです。そして、北斜面にあるブナは樹齢300年以上になっているだろうという巨木が1本や2本ではなかったのです。巨大杉も愛宕山顔負けです。そりゃそうです、ここで修行していた役小角が京都の愛宕山まで出張して天狗達との会見までしたのですから。私としては、その主の存在証明が欲しかったのですが、そのうちの1つでしょうか、巨大杉や巨大ブナがかなりの本数で残っているのはさすがです。山頂には巨大な引力を持ったとてつもない巨岩が埋まっているのかもしれません。
そんな想像は別として、園地には期待通りのシラネアイ(白根山の本家のものを知っているK堂氏は「花が小さい!こんなものをシラネアオイと思いこんでもらっては困る!」と・・・)がありました。でも、道端の大きい真っ白なエイザンスミレにK堂さんばかりでなく、みんなも感動。キクザキイチゲの群落やヤマシャクヤク(まだつぼみ)もたくさんあります。すばらしいの一言につきます。「金剛山は麓から山頂まで全山が自然の宝庫でした!」これが登山後の私の感想です。最初の思いこみを心から反省しています。
今回の「花巡り」で私の印象に残った花・・・橋本院―ミズバショウ・緑色の花びらのサクラ  橋本院から高天彦神社―ハナイカダ・キランソウ・ヤマブキ(黄色・一重)  郵便道―トキワイカリソウ・ショウジョウバカマの大群落  園地―エイザンスミレ(ヒゴスミレ?)・シラネアオイ・キクザキイチゲ・カタクリ (同園地の「星と自然のミュージアム」はお勧めです。今咲いている山野草の綺麗な写真が展示されています。場所も教えてくれます。)あー、今日も十分に満足しながらもなぜか「反省会」で乾杯しています!みなさん、お疲れ様でした!22この花お目目さんもお疲れさん!プラス11このハートさんも感動、お疲れ様!
今度は、5月に鈴鹿の花巡りをします。金剛山では見られなかったルイヨウボタン(私の好きな花の一つ)・キバナノアマナなどの花と目が覚めるような新緑を期待しています。・・・それと来年キスゲ咲く尾瀬例会をばやる!とやさしい女性達のエジキとなったリーダー予定の方には御苦労様です!(ひょっとしてそれ自分のことかいな?)



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