京都比良山岳会
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活動記録 > 2007年
[No.2836] 富士登山競走サポート&河口湖周辺の山


【日程】2007年7月26日(木)〜29日(日)
【参加者】計4名
【記録】
7月26日(木)
10時京都駅(車)=17時河口湖ニューブリッジキャンプ場
7月27日(金)
5時半出発(車)= 富士吉田市役所(富士登山競争スタート地点)K川下車=河口湖口五合目6:55
T岡登山タイム(サポート3名各自のペースで登った、T岡が一番遅いペース)
6:55河口湖口五合目〜吉田口六合目〜7:55七合目〜8:46八合目〜9:50八合五勺〜10:53頂上ゴール直下(五合目〜頂上コースタイム N沢3:00,T辺3:40,T岡4:00)
11:45〜13:03お鉢めぐり(全員)〜14:55五合目=18時ニューブリッジキャンプ場
7月28日(土)
8:10三つ峠入口バス停〜9:05御坂峠〜9:45黒岳〜10:15御坂峠〜11:25天下茶屋〜11:15西川林道入口〜12:45〜12:45母の白滝〜河口湖大橋〜13:55ニューブリッジキャンプ場
7月29日(日)
8:00出発(車)=西湖=精進湖=本栖湖〜9:40−10:30白糸の滝=東名=名神=16:00京都駅

【感想】 43期 K.T.
<7月27日富士登山  天候 晴れ>
レースに出るK川さんをスタート地点に送り、五合目からそれぞれのペースで登り始める。いきなり苦しい!こんなんで山頂まで登れるんやろか?しかし、700mから走ってくるK川さんの事を思うと、ゆっくりでも登らんとかっこ悪すぎる。なんせ標高差1,500m、15kのハンデを貰ってるやから。N沢さんがどんどん先に行く、T辺さんにもじわじわ離される。サポートなので同じ所で待っててもしょうがないので良いのだけど、体力の違いを感じる。
 七合目辺りから少し楽になってきた、高度に順応してきたか?しかしレースの雰囲気はまったく無い、エイドは無いし、登山競争と書かれた幟何かも見当たらない(ロードレースでは一杯立っている)。ほんとにここを走ってくるの?と思いつつ時々止まって下を見る。9時11分、八合目、白雲荘の所でトップ選手がやってきた。続いてもう一人、余裕はありそうだったけど凄くゆっくりしか走ってない、トップ選手でもこんなペースしか走れないんだ!やはり富士山は過酷なんだと思う。三人目の選手以後は走っていない(早歩き)人の方が多い。9時30分、鏑木毅が12番目で通過、やはり彼はカッコイイ!長身に長い脚、規則的なリズムで細かいピッチで走っていく。声を掛けたかったけど、掛けられなかった。
8合5勺辺りから選手の数が増えてきた。10時18分、女子トップ選手が通過。どんどん選手が登って来るので、避けるのに忙しい。空気の薄さで体がふらつく様になってきてたので、避けることを口実に、止まって、休み休み登る。
休んでいると、選手の一人から、水下さいと、喘ぎながら言われ、ウエストポーチに突っ込んでいたお茶をあげた。私も下手れながらランナーの端くれ、苦しさは身をもって多少は分かる、誰のサポートでもいい、出来ることはしたいと思った。バナナを食べている人がいた、飲み物は無い様子、お茶いかがですか、と指し出したら喜んでもらえた。もう、登山道は選手と一般登山者で一杯、肩が触れ合うように、選手の喘ぎ、息使いを感じ、同じ道を登るのは、ロードレースで沿道で応援するのとは違う一体感があり、自分も参加しているような気分になった。
そろそろK川さんが来るんじゃないかな、九合目で、まだだったら待とうと思いつつぼちぼち登って行くと、登山道を外れて、N沢さんとT辺さんがいた。
何でいるの?というと直ぐ上がゴールとの事。皆、自分の思っていたタイムより早く登れてしっまたので、三人共、頂上はまだ上と思って登って来てしまたとの事。結局三人でそこでK川さんを待つ。待つこと20分あまり、下の方に見えた。やっぱり予定どうり登って来た。いつも彼女は間違いなく決めてくる。通過の時、声を掛けたが表情は変わらなかった。ゴール後、よく頑張ったね!と言ったら、彼女の目には光るものがあった。結局、何もサポート出来なかった。
六合目、7合目、八合目と誰かいるかなと思いつつ登って来たとの事。ほんと、御免ね、でもあんまり下で待ってたら、追いつけないので、こちらが頂上まで行けないし。
しばらく休憩後、全員でお鉢めぐりに行った、3000mを4時間18分で登って来たのに、K川さんは元気、付いて行けない。
降りもそれぞれのペースで、砂だらけになりながら降りた。やはり最後尾は私だった。

<7月28日 黒岳、御坂山ハイキング 天候 晴れ> 
昨日に引き続き良い天気? ひょっとしてT辺さんは、強力な晴れ女!赤坂山リーダーされた時もKanちゃん参加にかかわらず快晴だったし。
今日は、早めに下山して、K川さんの完走祝い焼肉宴会をすることにしたので、三つ峠山は行かない事にした。三つ峠入口までタクシーで行き、つづら折れの道を御坂峠に登る。黒岳(P.1793 山梨百名山)をピストンし、御坂山(P.1596)へ。この辺りは、自然林で、お花も時々見られる。葉っぱだけの物も、種類が多く、色んな花の見られる山域かもと思った。
天下茶屋へ車道、林道を歩き、母の白滝へ。二段の滝で、想像以上の立派な滝だった。20分ほどでR.137に出た。炎天下の中、2.5キロほど歩いてキャンプ場に帰った。

<7月29日 富士四湖めぐりと白糸の滝 天候 晴れ>
四月にK川さんが走ったチャレンジ富士五湖(112K)のコースの内、山中湖を省いて、彼女の説明を聞きながら、ドライブして回った。車で走っても結構時間がかかる、昭文社の山地図で見ると、端から端まで、よーやるわ!と改めて感心するやらあきれるやら。
最後に、一大観光名所である白糸の滝へ、駐車場から、ダサい土産物屋の並ぶ通りを抜け、こんな所に?と思いつつ、階段を降りると、どわ〜っと滝が広がっていた。沢靴を履いていれば、流れ落ちている下まで近づけそうだったが、立ち入り禁止だった。夜明けぐらいにやって来たら、こっそり入れるかなとか、滝の上がどうなってるか見たい、何とか登る方法は無いかなど、滝の向かいの店でお茶をしながら話に花が咲いた。
これですべての計画を終了し帰京。京都駅周辺で反省会をして、解散した。しかし、皆よく食べるわ飲むわ。今回は、三日間バンガロー泊まりだったので、食料も酒も毎日調達出来たので飲み放題食べ放題。ここでも実力の差は歴然としていた。一般人の中だと私も、よく飲み、食べる人で通っているんだけど、このメンバーの中だと可愛いもので、リーダーからは、もっと食べろ!この差が、ばててから踏ん張りが効くか効かないかの差だと言われてしまった。厳しい!! 沢山食べ、体力を付け、故障しないようにトレーニングをし、絞った身体を維持する。ほどほどに安全に楽しむなんて事は、まだまだ、先。バリバリ本気の遊び。仲間の皆、これからも宜しく。くじけそうになったら叱咤激励してくださいね。

【感想】 44期 K.T.
K川さんはほんとにすごいです。朝飯前?に富士山を駆け上がり翌日も走るように山を登ってました。おばさんの私は到底ついていけません。でも感動、感激しました。K川さんゴール後にはひそかにポロリと涙してしまいました。忘れてきたストックもいい人たちのおかげで無事戻ってきたし。レースには出れそうにはないけど今度はもう少し下から登ってみたいなーって思いました。またすてきなバンガローでの下宿のような生活、楽しかったです。(やっぱり炭火焼肉には私が必要かな?)すてきな夏休みを過ごせて幸せでした。みなさん、ありがとうございました。
【感想】 48期 Y.K.
丁度1年前、あんな事がなければ今回のレースは話にもあがらなかっただろう。出走を決意したのは松葉杖頼りになんとか歩いてた今年初め。走れるようになる確証なんて全くなかった。この半年間のレ―ス・山行は全て富士登山競走の前座。でも自分でも呆れる程山を街を走ってた本当の理由は、ただ前を向いて日々歩いていたかっただけなのかもしれない。
1年間に及ぶ復活ストーリードラマの最終回ロケ地は未登の日本最高峰、天国に一番近い場所。決して楽なレースではないので、このレースの為に失った代償は小さくなかった。毎日痛む足裏のシップを貼り換えひたすら走ってたその距離は月間400km以上。レース直前頃は、制限時間4時間半の完走は射程範囲内となっていた。
結果からいえばレース途中で歩くという禁忌を犯してしまったのが大変心残りで、完走を喜んでいいものやら複雑な心境である。肩の荷おりた後の富士山は晴天と相まって大変清々しかったこともあり、来年も富士山に来たいという思いが一番心に強く残った。歩いてしまった馬返しまでの延々続く坂道、まだまだ足りない走力の底上げが今後の課題か。逆に登山道に入ってからは、フルマラソン3時間半台の男性選手だらけにも関わらず数十人抜けたので自身の登高速度については自信が付いた。
 走れない辛さとか、どこまでも続く道に絶望したりとか、走る事の意味とか。ものすごく大切にしたい1年間となった。そんな節目の4日間をメンバーに支えられ、これからは先は気持ち切り替えての再出発。といっても今まで通り自分のペースで進むだけなんだけどね。

【記録】
地点距離標高時刻
富士吉田市役所0km770m7:00:00
馬返し11km1440m7:12:24
五合目15km2250m9:12:58
八合目19km3400m10:46:05
山頂21km3776m11:18:32

【参考記事】
富士山臨時支局・07夏:富士登山競走(その1) 国内外2996人激走 /山梨
7月28日12時1分配信 毎日新聞
◇気力と体力への挑戦 海外を含め男女計2996人が出場した夏恒例の「富士登山競走」(富士吉田市主催、毎日新聞社など後援)。強い日差しが照りつける中、富士吉田市役所を起点に山頂コース(21km、標高差約3000m)と5合目コース(15km、同1480m)の男女各2コースで27日に行われ、選手たちは気力と体力の限りを尽くしてレースに挑んだ。山頂コース男子で忍野村の後藤豊さん(33)が初制覇するなど、全4コースとも初優勝だった。同市は60回大会を記念して、8月25〜26日にマレーシア・キナバル山を舞台に開かれる「クライマソン」に成績優秀者4人を派遣する。
◇スタート30分前、21.6度 この日の富士北麓(ほくろく)地域は高気圧に覆われ、青空が広がった。山頂コースのスタート30分前の午前7時には、スタート地点近くの甲府地方気象台河口湖観測点で21.6度を記録。正午過ぎには29.2度を記録した。 コース状態は良好で、選手たちは沿道の各地点で配られる水やバナナなどで栄養を補給しながら、一気にゴールを目指して駆け上がっていた。
コース別の完走者は、▽山頂コース男子1136人(完走率50.4%)▽同女子53人(同38.7%)▽5合目コース男子445人(同90.8%)▽同女子103人(同88.0%)――だった。7月28日朝刊

(2007年7月30日 ランナーズ編集部記事より)
7月27日(金)、第60回富士登山競走が行われ、2996人が日本一高い山に挑みました。気温はやや高めでしたが、例年に比べ風も弱く、まずまず走りやすいコンディション。 山頂コースの男子完走率は1998年(51.8%)以来、9年振りとなる50%超えを記録しました。男女の完走率もここ5年ではいずれも最高の数字。 3時間以内でゴールした 「山頂サブスリー」 の選手は男子11人(前年10人)・・・ つまり女性はゼロです 4時間以内の「山頂サブフォー」 は、男子412人(前年405人)・ 女子13人(前年13人)でした。 各ポイントごとのタイムを見てみると、完走者のうち、馬返しを完走の目安となる、1時間6分以内で通過したのは868人(73.0%)でした。
富士登山競走・最近5年の成績
※単位:人 ( )内は完走率(%)
年度出走者合計男子女子
200323251103(47.4)1049(48.3)54(35.3)
200424171119(46.3)1071(47.2)48(32.4)
200524671028(41.5)991(42.5)37(27.0)
200624221087(44.9)1049(45.8)38(29.2)
200723891189(49.8)1136(50.4)53(38.7)



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