京都比良山岳会
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活動記録 > 2007年
[No.2852] 紅葉巡り−鈴鹿仙ヶ岳


【日程】10月28日(日)
【参加者】計8名
【天候】晴れ
【参加者】計8名
【コースタイム】8:00京都駅八条口(レンタカー)=10:02林道駐車場=10:41営林署小屋(廃屋)=南尾根コース=11:40不動祠の分岐=12:20休けい(昼食20分)=13:22仙の石=13:31東峰=13:49西峰=14:14白谷分岐=15:58営林署小屋=16:30林道駐車場=20:30京都駅八条口

【記録】
京都駅からはO野さんを除くメンバー6人で出発。昨日は天候が悪く心配したが、本日は快晴のようだ。S原さんに運転をしていただき、林道入口でO野さんのマイカーと合流し、茶畑を通り林道駐車場へ。今回、読図の指導を辻野さんがしてくださるので、地図を見ながら歩き出す。しばらく行くと大堰堤が現れた。堰堤マークをN彦さんから教わり現在地を確認する。40分後、営林署小屋に到着する。小屋は廃屋となっており、朽ち果ててぼろぼろであった。そこからは、地図に道がでていない南尾根コースを行く。(今回の読図の課題です)しばらく歩くと、右手に大きな岩場が連続して表れ登山道は急登が続く。登り終えた頃に不動祠への分岐へたどり着く。そこに荷物をデポして全員で不動明王を見に行く。祠は分岐から2.3分のところにあり、不動様は大きな石造品であったので、どうやってここに持ってきたのだろうか?とみんな口々に話していた。そこから岩場を上がると、お地蔵様が3体並んでいた。20分後再び分岐に戻りしばらく歩く。時間も昼をまわっていたので、見晴らしのよい場所にて昼食をとる。そこで山の下から見て鮮やかだった赤く美しく紅葉した木が判明。ドウダンツツジでした。K城さんに教わりました。頂上付近に来ると、山の下の方では紅葉していなかった木々も、周りを見渡すと赤、黄色、緑とコントラストがはっきりしていて、やはり秋だと感じさせた。昼食後再び歩き出し、仙の石に到着。仙の石は山の上に不安定な形で立っている巨石である。その岩の立ち姿にも驚いたが、それ以上にメンバーを驚かせたのはなぜか?H史さんそっくりな人に遭遇。いえH史さんでした。H史さんは私たちの到着を新品のカメラと共に1時間以上ここで待ってくださっていたそうです。H史さんと合流をして、東峰を経由し、仙ヶ岳のピークである西峰へ到着。そこからは御在所岳や鎌ヶ岳、遠くは伊勢湾を望むことができた。西峰からもと来た道を少し戻り白谷分岐へ。白谷は下り始めは岩がごろごろと転がった急斜面の谷だったが、徐々に水のある沢になった。途中沢を渡ったり、横切ったりと、変化のある登山道を歩く。1時間ほど歩き、見下ろすと目がくらみそうな高さの大堰堤の前の沢でしばらく休憩をとる。その後谷を経由する登りはしごと下りはしごがある登山道を通り、行きに来た営林署小屋の裏手に到着。そこには、来るときには発見できなかった、白雲の滝を見ることができた。4時半に駐車場に戻り、帰路へ。
今回読図を教わりながらの山行でしたが、登ってると現在地がわからなくなったりすることもあり読図の難しさを感じました。又仙ヶ岳は紅葉まで少し早い気がしましたが、頂上付近では紅葉がみられ、秋の気配を感じることができました。それと、登山中にみえた御所平(T野さんにおそわりました)が印象的で、見るからにとてもいいところのような気がしてなりません。また機会があればぜひ御所平の企画お願いします。

【感想】 40期 K.N.
 営林小屋跡で集合写真を撮り、南尾根コースを登り始めましたが、暑さも手伝って、少々きつかったです。尾根に出ると一面の紅葉が見渡せ、快適に歩けました。所々にトラロープやちょっとした岩場があり、変化に富んだ山歩きを楽しみました。また、ドウダンツツジの紅葉がこれほどまでに美しいことも初めて知りました。
 最高の秋晴れに恵まれ、温泉付きの楽しい一日でした。ご一緒いただいた皆様、ありがとうございました。

【感想】  48期 M.K.
天気にめぐまれ、紅葉と展望の楽しい1日になりました。稜線に出るとドウダンツツジやシロモジ?の紅葉に白い石のコントラストが綺麗でした。仙ヶ岳西峰からは昨年登った綿向山が見え、雨乞岳・御在所岳・鎌ヶ岳が続き、前には宮指路岳・入道ヶ岳と素晴らしい展望でした。今回、高度計を併用した読図の仕方、T野さんから教わりました。読図しながら登ると楽しくて、稜線に出るのが速く感じられました。Y本さんには、リュウノウギク・コウヤボウキ・ナギナタコウジュの花を教えて頂きました。下りは苦手な沢筋の道で丸木橋が4ツもあり緊張しました。S原さん運転有難うございました。皆様のお陰で山の楽しみ方が広がりました。

【感想】50期 J.O.
いつも通りガイドマップを見ながら地形図にコースを書き込もうと・・・無い。南尾根コースはガイドマップに載っていないコースでした。驚きでした。読図の講習があるとのことなので、会報の例会案内の【ルート】を参考に、自分なりに赤線を引いて出掛けました。
が・・・。現地では、一体自分がどこにいるのかさっぱり分からず、読図講師のT野先生や他の皆さんに教えて頂いてばかり。地図記号さえ満足に覚えていなくて、落第です。 山は梯子あり、丸木橋あり、ロープありで楽しい山行でした。
皆さん。読図を始め、色々とお世話になり、ありがとうございました。
また、私だけ大阪最南部?在住の為、現地集合・解散を快諾下さったN彦リーダーに心よりお礼申し上げます。勝手なお願いで色々とお世話をかけましたが、お蔭様で助かりました。ありがとうございました。

【感想】  26期 T.S.
 花の名前を僕も調べました。でも「ママコナではないかな?」と、思ったものの特定はできませんでした。今日メール見た時、「やっぱりそうか!」と思ったのです。なぜなら、ママコナは図鑑を何度もみて、覚えているつもりだったのです。実際、咲いている花を見て全然分からなった。
Y本さんの場合、花を見て次から次に名前が出てくるのは、すごい事です。仙ケ岳は、あまり知られてないけど、いい山でした。天候・眺望・体調ともに最高でした。
でも今回の山行の最大の収穫は、「ママコナ」です。
【感想】 36期 Y.T.
仙ヶ岳は知らない山でした。先日綿向山に登った時この山を南東方向に見て、位置関係を確認してきました。
読図山行でもあったので1/2500図に南尾根コースを記入することにしました。登山口からずっと沢沿いに登っていたので、ほぼうまく描けたと思います。今回は高度計を活用しました。私は歩いた距離の感じをつかむのが下手なので、高度計は助かります。旧営林署小屋で375mにセットしました。標高510m辺りで谷が分かれていたのと、大きな岩壁に沿って稜線(660m)に出たことを記入できればOKだと思います。谷筋での位置の特定は難しいです。
不動明王からは南尾根が見渡せ、地図との大まかな確認が出来ました。5つ(7つ)の小さなピークを確認しながら登りましたが、特定は難しかったです。
仙ヶ岳の西峰からはいくつかの山を確認しました。綿向山、雨乞岳、御在所岳、鎌ヶ岳、入道山、野登山などです。あらためて雨乞岳の大きさを感じました。花組みに負けないように、地図読みが楽しくなるようになりたいものです。

【感想】 44期 N.Y.
 京都駅から6人の乗り込んだ新車の快適ドライブで1時間50分。着いた仙ヶ岳登山口に一番近いと思われる駐車スペースはもうすでに満車。車を道端に寄せて止める。今日は大阪からO野さんが一人で自車で参加。私達は8時に京都駅八条口を出ましたが、彼女は6時30分頃に家を出たとのこと。登山入口の永源寺前での合流に成功。それから山道をかなり走っての駐車です。準備を整えていよいよ出発。
 駐車場の先にまだ林道は旧営林署の小屋跡まで続いています。道端には、コウヤボウキ、ナギナタコウジュ、ゴマナ、リュウノウギク、アキノキリンソウ、ススキなどが私達を歓迎してくれます。旧営林署の小屋跡で小休止の後に、いよいよ「南尾根」への挑戦です。今日は読図ポイント獲得予定のY田さんや再度読図を復習しようと言うわれわれを指導する本日の講師はT野氏です。このルートは、国土地理院発行の1/25000の地形図には点線が書き込まれていません。ルートは踏み跡が付いているのでいけそうですが、現在地確認が今日の大きな課題です。同地形図「伊船」の仙ヶ岳南尾根を中心に144%に拡大したコピーを使用。今回は私も始めからトレースしようとしたのですが、展望があまりきかないときにはコンパスと地形図だけではかなり現在地確認が困難であることが分かりました。いわゆる岩山にはやはり岩は至る所にあるのだということ気づきました。それでも岩がゴロゴロと積み重なっているところ(デブリ・・・フランス語で雪だけでなく岩のブロックの堆積したところをも言うというのを帰ってから登山学校の登山用語辞典で知りました。)を通過し始めると、東面に高さ15−20mもある岩壁が100m以上も不規則に続いているところに来てはじめて地形図上のガケの記号と一致したように思われました。  やっと、細い尾根の鞍部に着き、不動尊に会いに行きます。巨大なタワーのような大岩の伊勢湾を見下ろす絶好の位置に1.5×1.5mくらいの岩をくりぬいた穴の中に石像のお不動さんが安置されていました。前の山頂方面を見上げるとこれから登る岩山の岸壁が目の前に立ちふさがっています。本日苦労してここまで登ってお参りをした我々はこれからは背後でお不動さんがきっと守ってくれると思いますよ。あのお顔はすこしほほえんでいたように…。
 さて、前に見えていた岸壁をよじ登ると、花の群落に出会いました。なんと葉は暗紅紫色に草紅葉し、花はまだかなり残ってついています。花は2対で片側についています。淡紅紫色で、花弁の下唇に2つの盛り上がりがあります。まるで花びらの入り口に米粒が2つ並んでいるように見えます。みんなに「これなに?」と聞かれて、のどまで出かかっているのにわたしの口はフリーズしています。最近ど忘れが激しい・・・!帰って調べてやっとママコナであることを思い出し、ほっとしました。
 さて向こうに頂上まで続いている岩のピークを4,5つ越えなければならないでしょう。私はそれらを単純にピークと表現しましたが、T野氏はピナクルと言いかけました。私もそれが知りたくなって、前出のHPで調べると、ピークはいわゆる頂上の意味ですが、岩峰の場合はやはりピナクルというのです。あの4−5つのピークが三角錐の固まりとして上からどの程度まで岩の部分を抱えているのかも関係するのかもしれませんね。P1−P2−P3・・・を読むときの注意点です。
 さて、頂上の手前に例の「仙の石」がありました。おまけに、そこに誰がいたと思いますか?最新一眼レフカメラを携えたH史兄です。全員びっくりです。そこから私達があえぎながら登ってくる姿をその超望遠レンズを使って撮ってくれていたのです!(誰や、それを盗撮と言ったのは!でも、確かにそうかもしれんな!)その1枚がOさんの厳しい審査を通過してなんとうちのHPのトップの「絵」になっているではありませんか!H史兄もたまにはあやしくもいいことするね!
 そこから仙ヶ岳西峰を経て、白石谷を下ります。ここの花崗岩の沢はどこも綺麗でダイモンジソウが満開。帰ってきた旧営林署小屋の裏手に立派な滝(白雲の滝)があり、そこにもダイモンジソウが白い岩にたくさん咲いていました。
 駐車場に帰るともう残っているのは私達の3台だけ。そうか、H史兄の車は一番ええとこに駐車していたんか。それから湯ノ山温泉につかって帰りました。
 仙ヶ岳は「展望と紅葉」ということで選びましたが、伊勢湾はモヤで見えませんでしたが、山塊の紅葉が手に取るように見え、特に、カエデ類やドウダンツツジのオレンジや真っ赤な紅葉が早くも目に焼き付きました。黄色はシロモジかな?まだまだ紅葉はこれからのように思われました。とくにこの山塊は白い花崗岩と紅葉の対象がきれいで、尾根が薄くミニチュアの屏風のような出で立ちでその箱庭のような風景に見とれていました。
 皆さん、お疲れ様。特に行き帰りずっと運転してくれたS原さんには本当にご苦労さん!
Y田さん、読図ポイントとれて、これからは自分で読図練習ですね。N田さん、実は私もひそかに期待していたのですが、キノコ類は少なかったですね。K城さんはあの高い岩の先に平気で立つことが出来るメンバーです。M山さん、スカウトしませんか?O野さんも読図をやり直すと意気込んでいましたが、どうでしたか?そして、T野先生、読図講習とリードお疲れ様でした。花巡りシリーズから他の山の世界にも、みなさん、楽しみ方をドンドン広げていってもらうともっとうれしいですね。
さて、11月17−18日は、「紅葉巡り 大峰・大普賢岳」、12月2日は久しぶりのスニーカー感覚のウォーキング「紅葉巡り 湖東三山」、12月15−16日は2ジャンル合同の忘年会と三十三間山ハイキング・琵琶湖野鳥観察、1月27日は「愛宕山初詣と水尾鳥すき新年会」と続きます。ぜひ参加してください。


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