京都比良山岳会
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活動記録 > 2007年
[No.2865] 宇治橋、太陽ヶ丘(読図ポイント)


【日程】2007年1月20日(日)
【天候】曇りのち雨(みぞれ)
【参加者】計5名
【コースタイム】
9:00京阪宇治駅集合、オリエンテーション〜9:15読図開始〜9:20宇治上神社〜9:27ポイント@〜9:35ポイントA〜10:00朝日山ピーク〜10:07ポイントB〜10:15ポイントC〜10:27ポイントD〜10:53ポイントE〜11:16ポイントF〜11:38ポイントG〜12:02ポイントH〜12:12ポイントI〜12:34ポイントK〜12:49ポイントN〜13:00ポイントO〜13:20ゴール
ゴール後、太陽ヶ丘競技場にて交点法について、施設内にて読図に関する講義。
15:30解散

【記録】50期 T.A.
集合後、駅売店にて地図を購入しY本Lから本日の読図のオリエンテーションを受ける。午後からは雨模様ということもあり「午前中に出来るだけ進みましょう!」とのこと。
OL用の地図には磁北線が既に記されている事もあって、早速第一ポイントに向い出発。地図上では小さな点にしか見えない建物に向かってコンパスを合わせ、その針が示す方向へ皆一斉に歩き出す。
地図を汚さないようにすることがbetterだと本で読んだことがあるが「見づらくならないように!」程度に理解していた。
チョットした汚れを何かの記号だと勘違いすることで、汚れに向かって歩いていってしまうことも有るかもしれない。 1月の雨に打たれながらそんなことになるのは嫌だったので、Y本Lに頂いたビニール袋に地図を入れて持ち歩くことにする。
「山ではスピードより正確性です。」という山本Lのアドバイスを聞き流しつつ「だいたいこんなもんやろ!」「こっちになけりゃ、あっちやろ!」とウロウロしつつ早足で三角標識を探す。
複歩で距離を測る方法を教えて頂き、これまで500歩を越えたあたりから数の記憶が怪しくなり始める歩測が2倍楽になる。(当たり前!)
しかしまだ自分の歩幅をしっかりと掴んでいない為か微妙なところでポイントから外れてしまい、D番のポイントでは最短距離を狙っては無理な所から入り込むことになる。実際の山行では崖地や沢に転落なんてことになりかねないので注意が必要だ。
また、これまでは山道の曲がり具合や地形のみで現在地を把握しようとしていたが、F番のポイントの様に送電線のような高い場所にあって方向がはっきり解るものがあれば読図の上で非常に役に立つこともわかった。
地形図や記号はしっかり記憶して山行に役立てないと!(これまた当たり前!)
天ヶ瀬ダムを渡り(ダムは渡るって言うのだろうか?)I番のポイントからは再び山道へ入る。この辺りからポツポツとみぞれ交じりの雨が降ってきたのでJ番を飛ばしてK番へ。ここで小山を180度周回することになるのだが、しばらくして先頭を快調に歩いていた私に「チョット!調子よう行ってるけど間違ごうてるデ!」とY本Lの声が掛かる。
「エッ!ウッ〜ソ〜(嘘)!」と地図を見てもすぐには理解できない。目の前の道は幅員も広く「こっちへおいでェ〜。」と呼んでいる。ぐるりと周回する道をもうずいぶん歩いたし、そろそろ左に折れる道と合流するはず。この道がその道じゃないの?「コンパス見てみ。」との山本Lの指示に従い見てみると、南西に向かねばならないはずの針が真南を向いている。この道は180度周回の135度くらいに付いたM番に向かう山道で'その道'ではなく一本手前の道だったのである。
「万一コンパスがなくても、周回する山の形を頭に入れていればこの道やないことはわかるんやで。」との話に一同納得。それにしても・・・。躓かないよう下を見て、歩測の為に歩数を数えながら、位置確認に上空の送電線を仰ぎ見て、山の形に注意を払わないと道に迷ってしまうなんて!山歩きって、なんて忙しいんだろう!でも、山に入るってことはそういうことなんですね。(山の常識です!)
雨が強くなってきたところで、太陽ヶ丘運動競技場に到着。最終O番ポイントとゴールを残すのみとなる。
競技場入り口からは各自2分間隔でスタートすることに。これで他の人を当てにすることが出来なくなる。どうせ当てに出来ないなら雨に濡れながら待っているのもしんどいなぁということで、トップで怒涛のスタートを切るも気合を入れた割に意外とあっさり見つかって拍子抜け。スタート地点を伺うとK本さんがこちらに早足で向かって来るのが見える。「ここに有りますよ〜っ!」と木本さんにも判る様に大きな身振りでまったく違ったところを教えてあげる。
これもK本さんのことを思えばこそだ。しかしそれが悪かったのかゴールしても他の人がなかなか現れてくれず、みぞれ交じりの雨の中かなり待つことになる。因果応報である。
ようやく全員がゴールした後、サッカーグランドの両角を使って交点法について教えていただく。稜線上などで自分の位置がはっきりしない場合に、2点以上の特定できる山頂などからの角度で自分のいる場所を知る方法だそうだ。周りの山が何であるかをほとんど知らない私にとっては「ネコに小判」的知識なのかも知れないなぁ。と思い質問してみると、「だからある程度広範囲な地図が必要なんや。」との明瞭なお答えを頂いた。新年会での山名クイズに少しでも参加できるようこれから精進することにしよう。
その後、施設内で遅い昼食を摂りながら本日の反省と復習、質問タイムとなる。
個人的には、
1. 磁北線を図面に入れておく。
2. 分岐に差し掛かったときには道が明瞭であっても必ず現在位置の確認を行う。
3. 縮尺の大きい地図も準備しておく。
4. 周りの景色に気を配る。
5. 目的地までを分割して考える。
などなどわかっちゃいるけどやってこなかったこと、知らなかったことを含め大変参考になる、収穫ある例会だった。
天候的にもいつ雨が降ってくるかという緊張感と焦りがある読図例会日和だったと思う。
最後に、寒い中をご指導頂いたY本L、本当に有難うございました。

【感想】50期 J.O.
今日のコースは、宇治橋の団子屋さんの前をスタート。宇治上神社の前を通り、仏徳山・朝日山を登って下りる。天ヶ瀬森林公園を抜けて天ヶ瀬ダムを渡り、山城総合運動公園・太陽が丘でゴールとなる。私はオリエンテーリングも初めて。「オリエンテーリングは地図が読めないと走り回ることになるよ」と伺ってはいた。ソノ通りになった。
初めの2つの山では「やぶこぎで近道だ!」とコンパスを頼りに最短コースを走って喜んでいた。が、道の入り組んだ集落では、近道のつもりで曲がった細道が民家の入口に辿り着いてビックリ。まさか人様の庭木をやぶこぎする訳にも行かず、撤退。
最終ポイントは卒業試験。「人を頼らず自分1人で」と夏雄リーダーのお言葉。地図をにらみながら目標地点へ。グランドの手前の歩道から、車道を横切り駐車場に行き着くまでに在るはず・・・だが、何度行ったり来たりしても見つからない。場所は、ほぼ合っているのに、ある筈の池も目指す旗も無い。同じ所をグルグルグルグル。う〜む。
正解は、歩道の途中の陸橋を渡った小高い丘の上。すぐそばなのに下からだと池も旗もまったく見えない。地図は二次元であることをすっかり忘れていた。陸橋を使わず「広い車道を横切る」という交通違反も敗因。日頃の悪習を反省。結局、リーダーに引率されてゴールへ。情けない。
普段、いかにぼんやり歩いているかが分かった。地図と景色を見比べて、距離を測り、地形を見、周囲の目印を探す。一度にひとつのことしか出来ないワタシにはサーカスのような芸当だ。珍しく頭を使ったらしく、ゴール(と言っていいのか疑問)する頃には頭痛が起きていた。
N雄リーダーのお話は論理的かつ実践的。必要かつ最小限。山女を目指すには必須だ。丁寧なご指導にもかかわらず、落第で申し訳ありません。機会があれば、また挑戦させてください。
ご一緒して頂いた50期の皆さんも色々教えてくださってありがとうございました。


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